仮想化
    本来の目的
    成り行き
    技術類型
       HV型
       KVM
       ホストOS型
       VirtualBox
       コンテナ型
       Docker
 機能・要件
 構成・方式
 仮想化の本来の目的
 ・一台のハードウエア内に出来る限り多くのサーバー用アプリケーションを実行する。

 仮想化への成り行き
 ・以前、Intel Architecture(以下「IA」)では、
1つのハードウェアセットを1つのOSが専有することを前提に設計
 ・汎用機の設計方針は、
複数の環境で1つのハードウェアを共有する集中処理を想定
 ・当初、ハードウェア性能を上げるたCPUの動作周波数の向上を目指したが、
技術的な限界が明らかになった。
 ・Intel社を始めとするCPUベンダは
CPUのコアを増やして並列度を向上させ、CPUの性能向上を図るようになる。
 ・この並列度の向上では、特に並列処理での性能向上が期待されが、
アプリケーションのレベルで並列度を上げることは技術的に難しい状況
 ・一方で利用率の低いサーバを集約するのに、
十分なハードウェア性能が得られるようになった。
 ・その結果、IAにも仮想化支援機構による集中処理の実現が求められるようになる。
 ・2005年にはIntel社がVirtualization Technology、
2006年にはAMD社がAMD Virtualizationと呼ばれる、
仮想化支援機構を搭載したCPUを発表。

 2006年10月
 ・Qumranet社がKVMの実装アイデアを紹介
 ・Qumranet社の戦略
KVMを使えば、どのLinuxマシンでも仮想化プラットフォームになることが可能。
KVM用のVDIソリューションを提供できるのは現在のところ当社だけ。
安価で大規模な仮想デスクトップインフラを探している顧客は、
Qumranet社のソリューションを購入せざるを得ない。

 2007年
 ・EMC Corporation が VMware の IPO (新規株式公開) を発表。
 ・Citrix Systems が XenSource の買収計画を発表。
 ・仮想化の新規事業が至るところで出現。

 イスラエルのQumranet社
 ・Xenを開発したXen Source Inc.社からスピンアウトしたエンジニア達が設立
 ・リモートデスクトッププロトコルで構成されるVDIソリューションを発売
VDI(Virtual Desktop Infrastructure)の製品を開発
リモートデスクトッププロトコルで構成
管理コンソール、コネクションブローカ
 ・KVMは、同社が開発したオープンソースソフトウェア
Linuxカーネルに、新しい仮想化プラットフォームとしてインプリメンされ、
メンテナンスを行う。
 ・2007_09、60名
 ・Red Hat社が買収(2008_09、1億700万ドル)

 Red Hat社の戦略
 ・2007年6月、XenからKVMに移行する考えがあることを正式に宣言。
 ・Red Hat社はQumranet社を買収するだけで多数の問題を解決する。
 ・仮想化エンジンの開発を直接管理できるようになる。

 仮想化技術の3つの類型
 ・ホストOS型
通常のサーバー上に仮想化OSを実現するソフトウェアを稼働
VirtualBox
 ・ハイパーバイザー型
仮想化を実現するソフトウェア(ハイパーバイザ)をハードウェア上で稼働
KVM
 ・コンテナ型
アプリケーションとは直接関係の無いライブラリやデータを外で共有する。
上記の2類は、アプリケーションに必要のないサービスやファイルまで含む。
アプリケーションレベルで仮想化を実現
Docker