機能
 構成・方式
    マップの種類
    マスターマップ
    マップ
 タスク
    起動
    定義
 インストール

 autofs機能 (自動マウント機能、バージョン5)
 ・カーネルベースの automount ユーティリティー
必要時のみなので、システムのリソースを節約できる。
 ・ファイルシステムの使用時に自動的にそれらをマウント
オンデマンドによるマウント機能
使用例( /misc にCDをマウント)
NFSファイルシステムの自動マウント、アンマウントが可能
使用例( NFS )
 ・しばらく活動がないとアンマウント
 ・ファイルシステムの種類
ネットワークファイルシステム
CD-ROMドライブやその他のメディアを含む。
AFS、SMBFS、CIFS、ローカルのファイルシステムなど
 ・ダイレクトマップサポート
 ・レイジーマウントとアンマウントのサポート

 構成・方式
 ・コンポーネントの構成
ファイルシステムを実装するカーネルモジュール
他のすべての機能を実行するユーザー領域デーモン
 ・NFS共有で自動マウントの場合、nfs-utils がインストールされていること。
nfs-utils は サーバーとクライアント両グループの一部
デフォルトではベースグループと一緒にインストールされない。

 マップの種類
 ・direct map
「 /- 」がマップのマウントポイントとして使用されている場合
/- /etc/auto.misc (例)
/cd -fstype=iso9660,ro,nosuid,nodev :/dev/cdrom
ディレクトリーが存在していない場合はそのディレクトリーを作成
自動マウント機能が起動する前から存在している場合、削除しない。
 ・indirect map
 ・ホストマップ
ファイルシステムを実装するカーネルモジュール

 マスターマップ
 ・ /etc/auto.master (主要設定ファイル) とマップ
別のネットワークソースと名前を使用するように変更できる。
autofs 設定 ( /etc/sysconfig/autofs ) を使用
ネームサービススイッチ ( Name Service Switch (NSS) ) のメカニズムを使用
マスターマップの構成
mount-point map-name options
マウントポイント、ホスト名、エクスポートしたディレクトリー、各オプション
マップの構成
mount-point [options] location
マウントポイント、各オプション、ホスト名、エクスポートしたディレクトリー

 タスク
 ・起動
# systemctl start autofs
# systemctl status autofs
# systemctl enable autofs

 ・定義
デバイスの自動マウント用のカスタムオプションを定義は /etc/sysconfig/autofs
バージョン5では、すべての自動マウントはマスターマップ内(含むマップ)で設定

 ・/etc/sysconfig/autofs(デバイスの自動マウント用のカスタムオプションを定義)     # Init systemオプション、カーネルがautofsその他のデバイスの使用をサポート     # していて、それを使用したい場合はこの構成オプションを「yes」に設定     USE_MISC_DEVICE="yes"     # LDAP デーモンに渡す追加のオプション     # OPTIONS="--timeout=600" など     #OPTIONS=""     # 以下、デフォルトなど     # マスターマップのデフォルト名     #MASTER_MAP_NAME="auto.master"     # デフォルトのマウントタイムアウト     #TIMEOUT=300     # マウント試行が失敗した時のデフォルト設定の負のタイムアウト     #NEGATIVE_TIMEOUT=60     # mount から応答を待つ時間     #MOUNT_WAIT=-1     # umount から応答を待つ時間     #UMOUNT_WAIT=12     # マップの閲覧を有効 (yes) /無効 (no)     #BROWSE_MODE="no"     # mount.nfs により使用されるデフォルトのプロトコル     #MOUNT_NFS_DEFAULT_PROTOCOL=4     # グローバルオプションの置換の代わりに追記を有効 (yes) /無効 (no)     #APPEND_OPTIONS="yes"     # デフォルトのロギングレベル、none、verbose、debug のいずれか     #LOGGING="none"     # 空白で区切られたサーバーURIの一覧、protocol://server     #LDAP_URI="ldaps://ldap.example.com/"     # 同期 API 呼び出しのタイムアウト     #LDAP_TIMEOUT=-1     # ネットワーク応答のタイムアウト     #LDAP_NETWORK_TIMEOUT=8     # マップ検索用のベース識別名 (DN)     #SEARCH_BASE=""     # SASL 認証設定ファイルがあるデフォルトの場所     #AUTH_CONF_FILE="/etc/autofs_ldap_auth.conf"     # マップキャッシュ用のハッシュテーブルサイズ     #MAP_HASH_TABLE_SIZE=1024     # autofs の他のデバイスの使用を有効 (yes) /無効 (no)     #USE_MISC_DEVICE="yes"
 ・マスターマップ ( /etc/auto.master )
mount-point autofsのマウントポイント
/misc など
map-name マップソース名
マウントポイントの一覧とマウントポイントがマウントされる
ファイルシステムの場所などを記載
/etc/auto.misc など
options 該当マップ内のすべてのエントリにそのオプションが適用
 ・/etc/auto.master (例、デフォルト)     # これは「マスター」オートマウンターマップで、次の形式になっています。     # マウントポイント[map-type [、format]:] map [options]     # フォーマットの詳細については、auto.master(5)を参照してください。     /misc /etc/auto.misc     # 注:「suid」および「dev」オプションが明示的に指定されていない限り、     # ホストマップから行われたマウントは「nosuid」および「nodev」オプションで     # マウントされます。     /net -hosts     # /etc/auto.master.d/*.autofsを含めます。     # 含まれるファイルは、このファイルの形式に準拠している必要があります。     +dir:/etc/auto.master.d     # nsswitchソースを使用して見つけることができる場合は、     # 中央マスターマップを含めます。     # 含まれているマスターマップに /net または /misc (上記のように)の、     # エントリがある場合最初に表示された読み取りキーが優先されるため、     # 同じキーは表示されないことに注意してください。     +auto.master
 ・マップ (参考例、/etc/auto.misc )
mount-point
cd (キー、indirect maps
マルチマウントエントリー
メインのマウントポイントの下に存在しない場合、/misc/cd でマウント
options
マウントオプションのリスト
エントリー自体にはオプション指定を行わない。
location
ファイルシステムの場所を参照
 ・/etc/auto.misc (例、デフォルト)     # これはオートマウンターマップであり、     # 次のフォーマットキーがあります[ -mount-options-separated-by-comma ]     # 場所詳細はautofs(5)のマンページにあります。     cd -fstype=iso9660,ro,nosuid,nodev :/dev/cdrom     # 次のエントリはあなたの想像力を刺激するためのサンプルです。     #linux -ro,soft,intr ftp.example.org:/pub/linux     #boot -fstype=ext2 :/dev/hda1     #floppy -fstype=auto :/dev/fd0     #floppy -fstype=ext2 :/dev/fd0     #e2floppy -fstype=ext2 :/dev/fd0     #jaz -fstype=ext2 :/dev/sdc1     #removable -fstype=ext2 :/dev/hdd
 インストール
 ・autofs バージョン5 インストール
$ yum info autofs     インストール済みパッケージ     名前         : autofs     アーキテクチャー  : x86_64     エポック       : 1     バージョン      : 5.0.7     リリース       : 109.el7